誰の責任?~りんくう総合病院の憂鬱

全国で医者不足、病院の経営危機が取りざたされている。

日本の社会保障費は、もうこれ以上抑制できないと、医療関連各界から呻き声にも似た意見が噴出し、小泉改革以来の政府や制度の限界が見えて来始めたと、メディアは何度か紹介している。

まあ、そんな世間の嵐の中、あらたのは、とにかく、7月6日の夜以来、原因不明の腰痛で寝られない状態。。。正直、自分の病気で、痛みがひどいとなると、人間というのは勝手なモンで(笑)とにかく早く診て貰いたい。となるものである。

しかし、タイトルの、りんくう総合病院、正式には、「りんくう総合医療センター」だが、今までにも、車で行ってみたら、いくつかの診療科目が、削減されており、骨折り損になったことがあるので、それほど痛みがひどくても、なお、懐疑的にネットでお目当ての形成外科があるかどうか調べた程である。

そこまでして大病院に行かなくても。。。と言うこともあるが、尋常な腰痛ではなかったので、仕方なくって感じだろうか。。。

hrimage.gif診察は初診。初診には、1500円程度の初診料が必要と最初に受付で提示される。マニュアルよろしく事務的に説明されるが、そんなことは先刻ご承知だ。嘉門達夫のハンバーガーショップを思い出してまた腰が痛む。地域の他の病院からの紹介状があれば、この初診料は必要ないのだが、一昨日からの痛みで眠れない夜が2晩目だから、どうしても「まずは近所の内科に行ってみるか~」なんて言っていられない。

9時10分に受付をすませ、形成外科で、だいたいどのくらい掛かりそうか聞いてみる。無理でも救急車に乗れば、すべてクリアできるが、良くも悪くもそんな重病人みたいなウソはつけない人間である。

「1,2時間です。」とインフルエンザ対策をした、診療科別の事務のマスクの女の子がサラッとのたまう。

「そうか~。。。1時間から2時間程度か。。。」

それでは、と言うことで、家内とりんくうタウン内の喫茶店へ。少しは安らぐひととき。。。家には貰った薬が山ほどあったので、テルネリン(神経と筋肉の緊張を緩和)と、ムコスタ(一緒に飲む胃の粘膜保護薬)が効いてきたか。。腰痛も少し和らいできた。1時間10分を経過して病院に戻る。

余談だが、りんくうタウン駅と、りんくう総合病院を結ぶ、空中歩道橋(というべきか?巨大な連絡橋)を歩くたび、この国と自治体の役人や、その取り巻きが、いかに箱物を作るとき、庶民に配慮がない無能な奴らかを思い知らされるのだ。「公益性」の「公」には、電車で通院してくる人は、入らないのか???

りんくうゲートタワービルをはじめ、ワシントンホテルなど、10階建て以上の高層ビルが建つ海岸沿いは、年寄りをなぎ倒すに余りあるほどの風が吹き荒れる。

もちろん連絡橋には屋根や風防がない。つまり雨が降れば傘をさし、強風にあおられながら病院に向かわねばならないのだ。今まで問題にならなかったのも不思議だし、築12年というのに、こんな基本的な所に誰も設計時に気がつかないか?12年も意見が出てないか?

「車で行けばいいでしょ?車で。。。地下の駐車場と1階のエントランスには屋根があるじゃない。」というのが、お金持ち諸氏のものの考え方だろう。いやはや立派なもんだ(笑)。

受付に戻って、本を読んでいると、ほどなく診察。呼び出しのマイクの音が聞き取れず、自分が呼ばれたかどうかが非常にわかりづらかったが、自分より十は若い医者に症状の説明をし、触診、問診。これには特に文句はない。その間約10分。

レントゲンを撮ることになり、唸りながらレントゲン室へ。

これまた唸りながら、台の上で何種類かの撮影ポーズを取り、ほんの10分ほどで終了。診察も併せると20分弱だ。

もとの診療科別の受付に戻ると、また待ち時間。時計を見るとすでに、11時半を回っている。家内には13時半からの用事があり、この時点ですでに焦りはあった。家内は家に戻ったら用意も含め20分は余裕を見なくてはいけない。

案の定、読書をしているといつの間にか、12時になっていた。あまりに遅いので、受付でどれくらい掛かりそうか聞く。「あと2,3人と言うところです。」女の子のコメント。

「そうか・・・」「どうしよう?」「待ちましょうよ。せっかくレントゲン取ったんやし、その結果を聞くだけやし?」「そうやな・・」と言うような会話でさらに待つ。

時計を見ると、12時半。もう待てない。もういちど、「あとどれくらい?」と女の子に聞く。「もうすぐですから。それでは診察室の前までお入り下さい。」と促されたが、診察室の前ではやはりまだ2,3人待って居るではないか?ということは、さっき30分前に言った女の子の「あと2,3人」というのは何?意味わかんな~い。

あらたのは、「あとどれくらい?」と2度受付で聞いたことで、どうやら気の短い、我慢の出来ない患者と思われたのではないかと、すでにこのとき勝手に思っていた。「自分を先に診ろ!」的な勝手な人間と思われたくない。

受付に戻り、今日は用事もあるので、レントゲンの結果の説明だけなら、また直近で何曜日か指定してもらえれば来ます。と言った。どうせこちらは失職の身。就活以外はヒマである。

なにやら、当の事務方にしか理解不能なスケジュールを見ながらこちらに曜日を聞いてくるので、ここでも一悶着しながら、結局明日の朝、また来ることに。もちろん薬の処方もレントゲン代も支払いもすべて後回しで、明日と言うことになり、薬屋で痛み止めだけ買って帰った。

腰痛はこのブログを書いている今も、相変わらずしている。明日のレントゲンの結果はどうだろう?明日は物わかりの良い患者で居るつもりだが、レントゲン写真は別の病院に回して貰うつもりである。

最後にやはり雨風にさらされる下の歩道から駐車場に戻り、駐車料金を診ると300円。12時20分出庫。決して安くもない。信じられる病院は、日本にはないかも知れない。。。

昔のように充分ではない医療の中で、のたれ死んでも誰も恨むまい。良い時代を生きて、ありがたくも親に育てていただいた。だから満足で、文句は言わない。それが自然なのかも知れない。

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