ヤトロファの育苗にチャレンジ

先日、仕事の関係で、バイオ燃料植物として注目されているヤトロファの種をもらったことを、このブログで書いた。

結構長寿なこの木は、50年は生きると言うことらしく、それならと、自分が51歳になるのを契機に、育ててみようと言うことで、まずは種から苗になるかどうか、チャレンジすることにした。
先に書いておかないといけないが、ヤトロファの種は、20~25℃程度の水に10時間程度浸しておかないと発芽が促進されないようである。
また、肌を傷めたりする毒性を持つので浸すときの器は食用のものは避けた方がよいと思われる。使い終わった後の器は中性洗剤で洗っておこう。

こんな寒い朝の、春の日差しの中で、発芽は難しい。とりあえず発芽温度は20~35℃と熱帯植物らしい特徴を持つ。ちなみに今朝のこの時間の外気温は14℃。まず発芽は望めない気温のハズ。
夜は冷えるので、室内に運び込むつもりだが、これも実験なので、昼間はずっと日当たりの良い屋外に置こうと考えている。

ヤトロファ育苗の土とりあえず、まずは土からと言うことで、大胆に腐葉土と、勤め先で扱っている、ヤシがらを50:50で混合してみることにした。
写真は、使いさしの腐葉土の袋と、ヤシがらで、ヤシがらの商品名はココピートとなっているが、これはサンプルの並行輸入品。実際、仕事先ではココナッツファイバーという商品名での扱いで、もっと袋は大きい。
腐葉土は昨年まで、子どもと観察していた、カブトムシの幼虫を育てるために買ったものの残り。

ヤシがら(ココピート)をほぐすココヤシのココピート(ココナッツファイバー)は、キロあたり単価が安いため、圧縮して輸入されている。特に5kgパックは、時間が経つと硬くなり、ほぐすのに骨が折れる。さまざまな理由から、5kg商品は輸入していない。
ヤシがらのファイバーが保湿・保肥それでは実際に混ぜ込んでみよう!ほぐすのには最初は古い箸やスコップを使って砕いていく。

ヤシがらをほぐすのは手で揉んで写真では、スコップが映っているが、実際スコップでは、ヤシがらがほぐれにくい。素手でほぐしながら、腐葉土と混合していった。

プランターにヤトロファ育苗用の土をセットセット完了。このプランターも、カブトムシの幼虫を育てていたものをそのまま利用している。なんでも新品であらためて買うというのは、あまり好きではない。物品でもインフラでも、あるもので間に合う範囲で使う。これが地球有限論に立った上での、生活スタイルというか何というか。。。

ヤトロファの種に土を盛って水やり水はタップリとやる。発芽までの10日程度、毎日欠かしてはいけないそうだ。盛り土も忘れずに。。。この写真は、水やりまで済ませてから、撮影を忘れていたので、ヤシがらいっぱいの土を持ち上げて撮影したもの。


テスターの温度計で外気温を測る発芽が楽しみだけど、温度を測ってちょっと心配になった。今日は天気予報では日中18℃程度になると言われていたが、曇天で実際の外気温は、14℃。写真は温度計と、専用のセンサーも付属しているデジタルテスターで、もう4年近く使っているお気に入りのツール。センサーのケーブルも1mと長くて、いろいろな用途に重宝している。

テスターの温度計で土中温度を測るこのデジタルテスター、台湾製。日本橋で4千円弱だった。便利な時代になったものである。
土中も測ってみた。土中は2℃ほど高く、16℃だったが、これでも発芽温度には届かない。今日は夕方を待たず、今から室内に入れておくことになりそうだ。

さて、巷では、国内栽培とか、海外でのプランテーションとか、夢のバイオ燃料として、怪しげな投資事業を展開したり、SEOでネット展開している会社も多々あるが、昨年の原油価格下落(というか暴落)に金融危機と、エコ燃料には悪いこと続きで、みな失速気味であろう。

また、その中で大きく見落とされがちなのが、このヤトロファの実や種が持つのは、豊富な植物油だけではなく、ホルボール・エステルという厄介な毒素である。FAMEとして、精製されたヤトロファ油は、精製後と燃焼の際に、この毒素がまったく検出されなくなるのは確かなようである。

また、バージンオイルを直接燃焼させた場合や、種の絞りかすを燃焼させた場合も、同様に毒素は検出されないという確かな実験報告がある。しかし重要なのは、精製や燃焼後だけではなく、自然環境で大量に展開したときの生態系に与える影響や、人、特に児童のアクセスへの対応をどうするかと言うことだ。

インドやフィリピンでは、子供達がこの実を食べて、死んだだの、集団で病院に運び込まれたなどの記述が目立つ。実際、相当な下痢と嘔吐で脱水症状を起こすようで、手当をしないと死に至るというのも、ガセネタではなさそうだ。自分で食べてみる勇気は今のところ無い(汗)。

天然に自生している毒キノコと、人為的に育てるこのヤトロファを同列には出来ない。この記事の最初に、51歳になった記念に50年生きる木を育てると書いたが、実際に大きく育つとしたら、さまざまなリスクマネジメントが必要で、自分が死んだ後も育つ木だとしたら、管理は次世代も含めてうまく出来ないかも知れない。
処分する可能性も見据えた上で、今後もブログ上でレポートしたい。日本で自生したら、生態系に大きな影響があるかも知れない。すべてはまだこれから。というバイオ燃料植物は、菜の花だって、キャッサバだってそうだが、両手放しで、あちこちに植生する訳にはいかないだろう。

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