2009年2月アーカイブ

この本を読むのにどれだけ掛かったかというと、実に1年である。(笑)

包み隠し無く言うと、自分の頭の悪さにほとほと愛想が尽きるというか、さらさらと読めない難しさが僕の方にあったのは事実。マンガでも遅読だが、考えされられる本を読むのは正直疲れる。

で、読み終わって、長く掛かりすぎたので、もう一度はじめから3分の1ほど、読み返してみて、初めて今日ブログに書こうって訳だけど。。。

正直なところ、最後の方で宮崎氏自身が書かれているとおり、世界を見るとき、君はどんな見方を持っているのかと問われると、それはあてどもないものなので困ってしまいます。と書いてある。

で、そのために、この本の最初には、「これではまずいと」宮崎氏自身の理想の保育園像を書いてみましたってなっている。

僕には、中学の頃読んだ、北杜夫の「船乗りクプクプの冒険」の一節、「切っても切れない安全ナイフ」のたった数文字で、充分事足りる内容だった。

本放映の時、見逃していた、エウレカセブンの「ディファレンシア」から「モーニンググローリー」までを一気に見ました。

古いヤツだとお思いでしょうが、私は月光号からひとりレントンを求めてリフに出たエウレカと、さまざまな人達との葛藤の果てに、月光号にもどってきたレントンのすれ違いを見たときに、大きなデジャブを体験したわけです。

昔、少年忍者「風のフジ丸」という白黒のアニメドラマがありました。峠の街道をひとり旅する、主人公の母親(WEBでは何処で見ても両親が居ないとなっているが。。。うーん)と、その峠道のすぐ真下の獣道を行く、少年忍者の主人公「フジ丸」が、それぞれ正反対の方向にすれ違っていくのです。

「どうしてそこで気がつかないの!」「上を見上げれば、おかんが見えるじゃん!」と子供心に叫んだ瞬間がフラッシュバックしてきました。

風のフジ丸では、母にたずねて三千里よろしく、ながらく母とは会えませんでした。引っ張る引っ張る。。。だけど、エウレカセブンでは、この回「モーニング・グローリー」で、すれ違い、すぐまた会えてしまいます。

いま時のアニメファンの皆さんは、そんなに短気なんでしょうか?すぐに会えないで引っ張られると、イヤなのかなあ。私は2、3話会えないで苦しむ方が作品に深みが出たのではと考えました。

人間は苦しまないと、本当の喜びを獲得できないハズなんです。そうじゃないかなあ。。。

しかし、このエウレカセブン。最初は説明臭くて暗いイメージが多かったと感じていましたが、この回で吹っ飛びましたね。

久しく、体験したことのない、言いしれぬ感動の瞬間でした。難しいメカや人間関係は正直どうでも良いんです。人間ドラマが見たいんだ。スタッフがみな秀逸ですが、佐藤大の存在は大きいですね。

エウレカセブンは、本放映時からHDDレコーダーに入れていましたが、ディスク破損や忙しさの中で、私はかなり肝心なパートを見逃していたようです。

エウレカセブン。いいです。

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